スタッフブログ

補聴器の相談に来店する方は、様々な希望や不安を抱えています。

今回ご紹介するのは補聴器使用歴が長く、毎日、長時間使用するお客様が現在使用中の補聴器に加えて、新たに買い足すに至った経緯を掲載します。参考にしていただけたら幸いです。

 

補聴器相談記録 事例.6 80代 男性 Iさんの場合

 

お耳の状況          

聴力が大分悪いのは昔から自覚していて仕事上、取引先や部下とのコミュニケーションを取るために50代後半から補聴器を使用しており多少金額が掛かっても性能重視で選んできたそうです。

相談内容             

 

現在、他店で購入した小型耳掛け型の補聴器を両耳で使用中。調子が悪い時や修理に出す必要がある場合も無いと困るため、常に2セット用意し交互に使用してきたそうです。

今まで予備として使っていた補聴器の調子が悪い為、予備の補聴器の買い換えの検討に来店してくださいました。

 

初回の相談          

まずは今のきこえを知るために『音の聞こえ方』『言葉の聞き取り』の両方を測定してみます。

両耳ともに聞こえにくくなっていますが、左の方がより下がっています、確認すると昔から左耳が聞こえにくく電話も右で受けるのが癖になっているそうです。

Iさんご夫婦は施設への入居を機会に札幌に転居、使用中の補聴器は他の町で購入したそうです。様々な補聴器を使っていましたが、最近はオーティコン社を愛用しているそうなので同じオーティコン社オープンSという機種の充電タイプを試してもらいます。

 今の聴力とIさんの好みを聞きながら調整を行いました、同じメーカーなので聞こえ方に違和感は少ないようです。この状態で2週間お貸出することになりました。

 

2回目の相談

2週間後、Iさんご夫婦が来店なさいました。聞こえに違和感も無く、価格的には今、お使いの機種よりもお手頃です。今は会議等に出ることもないし、自宅でのテレビの視聴と奥様との会話では十分に良く聞こえた点、近頃、細かな作業が苦手になってきたため、充電式で電池交換の必要が無いことが思っていた以上に楽だった点が気に入っていただき、お貸出した機種を購入いただくことになりました。色はベージュで来週に納品日を決定します。

 

3回目の相談

Iさん用にご用意した補聴器に貸出した機種の設定を移し替えて若干の微調整をしてお渡しとなります。長い間補聴器を使ってきたベテランだけあって、補聴器の装用や保管方法については十分に解っていらっしゃいます。今、使用中の補聴器を主に、今回購入した補聴器を予備にするそうです。

 

最後に

納品して3ヶ月位経ってからでしょうか、Iさんご夫婦が補聴器の点検にいらっしゃいました。使用時間を確認すると左右共に14時間の使用となっています。

「新しい補聴器の方が長く使っていますか?」と聞いてみると、「こちらの方がデイサービスや病院での話がしやすいので、新しい補聴器を主に使っている」そうです。

今回購入していただいたオープンSIさんが今まで使っていた機種よりも価格は安いのですが、新しい機種なので新機能が搭載されています。

その機能は『オープンサウンドナビゲーター』(←詳しくはクリック!)聞き取りの難しい複雑な環境でも脳に周囲360°からのあらゆる音情報を届け、脳の聞く力をサポート。高速かつ正確にバランスの取れた音情報を届けることで脳の負担を軽減します。

人の多い場所や雑音の多い場所で聞き取りやすくなる機能です。これが効いてデイサービスや病院での聞こえの改善に役立っているのだと思います。